おかわりちょうだい―。園児たちが育てた米を味わう毎年恒例の「おにぎり大会」が28日、愛媛県松前町徳丸の青葉幼稚園であり、園児ら約120人がおにぎりを握ってほお張った。
 園では地域で盛んな稲作を体験して米が育つ過程を学んでもらおうと、地元農家の協力で毎年田植えや稲刈りを実施。近くの水田約1アールにキヌヒカリを植え、9月に約30キロを収穫した。
 28日は園児や町内外の未就園児が参加。弁当箱の上に広げたラップに炊きたてのご飯がよそわれると、両手で丁寧に丸め、のりを巻いて完成させた。1個目を食べ終えた子どもたちからは次々と「おかわり」と声が飛び、2個3個と握っては無邪気に味わった。
 食育や伝統料理継承などに取り組む伊予地区生活研究協議会のメンバーらが作ったすいとんも堪能した。
 年長の女児(6)は「自分で植えて稲刈りしたお米はおいしい」と笑顔。女児(6)は「ご飯は柔らかくて握るのが楽しかった」と話していた。